採用を行なう際に、どの求人媒体を利用するか迷ってはいませんか。本記事では、主要な求人媒体別の特徴やメリット・デメリットなどを紹介しています。
記事を読むことで、あなたの会社に合う求人媒体が見つかるでしょう。最後には求人媒体の選び方についても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
求人媒体(応募媒体)とは
求人媒体とは、就職・転職希望者と企業をつなぐ媒体のことです。求人媒体という名称のほか、応募媒体と呼ばれることもあります。
また、求人媒体といっても特徴はさまざま。加えて、料金の面でみれば、無料で使える媒体から有料なものまで幅広いのが特徴です。
求人媒体は主に5種類!メリット・デメリットや注意点を解説
求人媒体には、主に5つの種類があります。ここでは、以下5つの特徴やメリット・デメリット・注意点について解説しますので、媒体選びの参考にしていただけると幸いです。
- 求人サイト
- 自社サイト
- 紙媒体
- 民間の人材紹介(就職・転職エージェントなど)
- ハローワーク
求人サイト
まずは、求人サイトについて解説します。
特徴
求人サイトの特徴は、以下の4つです。
- Webサイトを利用した媒体
- 民間企業が運営しているものがほとんど
- スカウト・マッチング機能など多機能なサイトが多い
- 応募者との連絡もサイト上で可能
求人サイトは、転職活動でポピュラーな求人媒体といわれています。dodaが2019年4月に行なったアンケート調査によれば、「直近の転職先を決定した転職手段」の1位は転職サイト。割合は43.4%で、ほかの媒体と比べると圧倒的な利用率でした。
求人サイトの運営は、ほとんどの場合、民間企業が行なっています。利用する際には企業が掲載料を負担する場合が多いのが特徴です。一方、就職・転職希望者は無料で使えるようになっています。
また、最近では応募者に対してスカウトができたり、マッチング機能が搭載されていたりなど、求職者とコミュニケーションをとるための機能が充実しているのも特徴です。
メリット
求人サイトを採用で利用するメリットは、主に以下の3つです。
- 24時間365日応募を受け付けられるため、働きながら就職・転職活動をしている人でも利用しやすい
- 全国の求職者に向けて求人を発信できるため、幅広い人材からの応募が期待できる
- 採用担当者から求職者に直接オファーできる場合もある
一番のメリットは、利用者の多さ。全国どこからでも求人を受け付けられるため、求める人材を集めやすいといえるでしょう。
そのほか、求人サイトを利用すると、24時間365日求人の受付ができるのもメリット。電話窓口を設ける必要もなく、サイト上でメッセージがやりとりできるのも魅力です。
デメリット・注意点
求人サイトを利用する際は、メリットのほか以下の注意点をおさえておくと安心です。
- 掲載料金がかかるため、採用の予算を考えながら利用する必要がある
- 求人サイトによって料金発生のタイミングが変わってくるため、自社の採用にあうものを選ぶ必要がある
特に注意しておきたいのが、料金面です。ほとんどの求人サイトの場合、掲載料が発生します。そして、求人サイトによって料金発生のタイミングが変わる点には注意しておきましょう。掲載期間に対しての料金の場合もあれば、応募・採用のタイミングで料金が発生する場合もあります。
そのため、料金発生のタイミングと具体的な金額をおさえておくと安心です。
自社のサイト
続いて紹介するのが自社サイト。自社サイトは求人サイトと違った特徴やメリットがあります。
特徴
自社サイトの特徴は、以下の2つです。
- 自社でサイトを制作する
- 自社のなかに採用サイトを作ったり、採用サイトを独立させることも可能
一番の特徴は、自社でサイトを作る必要があることだといえます。自社のコーポレートサイト内に求人ページを作るほか、独立した採用ページを作ることも可能です。
メリット
自社サイトを求人媒体とすると、以下2点のメリットがあります。
- 媒体のフォーマットにしばられないため、自社の色を出しやすい
- ほかの媒体と比較して、より自社に興味をもった人からの応募が期待できる
一番のメリットは、媒体のフォーマットがないこと。イチから求人サイトを設計できるため、自社のイメージにあったページを作成できます。
また、自社に興味をもった人や志望度の高い求職者からの応募が期待できる点もメリットだといえるでしょう。
デメリット・注意点
自社サイトを求人媒体とする場合には、以下の2点に注意が必要です。
- 求人サイトと比較すると、応募が少ない傾向
- サイトの作成・運用に手間がかかる
志望度の高い求職者が増える一方、企業のネームバリューによってサイトへのアクセス数や応募数が変わるのがデメリット。求人をより多くの人にみてもらいたい場合には、自社サイトより求人サイトのほうがよい場合もあります。
また、自社でサイトを作れない場合には、サイト制作の外注費がかかってしまう点にも注意が必要です。
紙媒体
紙媒体は、求人サイトや自社サイトのようなWebサイトとは違った特徴があります。そのため、特徴やメリット・注意点を比較してみるのがおすすめです。
特徴
紙媒体の特徴は、以下の2点です。
- 新聞やチラシ・求人情報誌が含まれる
- エリアごとに配布の有無を決めることが可能
紙媒体の一番の特徴は、エリアごとに配布できる点。エリア限定で求人を出せるのは、紙媒体ならではの特徴だといえるでしょう。
メリット
紙媒体のメリットは、以下の2点です。
- 地域密着型の求人を出すことが可能で、ある程度ターゲットが絞れる
- Webを活用していない層にも求人を認知してもらえる
紙媒体は、ターゲットを絞りやすいのが大きなメリットだといえます。配布エリアを限定することで、地域密着型の求人を出せるほか、Web求人を見ていない層にもアプローチが可能です。
デメリット・注意点
紙媒体のデメリットは、以下の2つ。
- 就職・転職希望者の目にとまりにくいことがある
- 紙面の都合で伝えたいことを伝えきれない可能性も
紙媒体はエリアを限定して届けることが可能な反面、求職者の目にとまりにくいのがデメリット。媒体を手に取ったうえで求人をみてもらう必要があるため、求人を目にするまでのハードルが高くなります。
また、紙面が限られているため、求人情報の詳細が載せにくい点も注意しておく必要があるでしょう。
転職エージェント
就職・転職エージェントなど、民間企業が行なう人材紹介も求人媒体のひとつ。さっそく特徴やメリットなどを確認していきましょう。
特徴
転職エージェントは、以下のような特徴があります。
- 転職が成立した際に報酬を支払う成果報酬制をとる形が多い
- 転職希望者と企業の間を仲介してもらえる
- 即戦力採用にも対応
民間の人材紹介は、求職者は無料で使える分、企業は費用がかかります。転職成立時に報酬を支払うかたちが多いのが特徴です。
また、求職者の中から自社にあう人材を紹介してもらえる点も特徴です。そのため、即戦力採用にも対応しています。
メリット
民間の人材紹介のメリットは2つ。どちらも人材紹介ならではのメリットとなっています。
- 日程調整や連絡は紹介会社が行なってくれるため、業務負担が軽くなる
- 紹介会社がニーズを満たす応募者を紹介してくれるため、募集する人材に合う人が選考を受けてくれる
一番のメリットは、採用業務の負担が軽くなることです。選考の日程調整や求職者からの連絡はすべて紹介会社が行なってくれるため、採用業務の負担が少なくなるでしょう。
また選考を受ける人材は、紹介会社が選んだ人になります。そのため、ほかの求人媒体と比べて、自社にあう人材の採用活動に集中できるのもメリットです。
デメリット・注意点
もちろん、民間の紹介会社を使うデメリットもあります。ここでは2つ紹介するので、参考にしてください。
- 報酬が比較的高額な点に注意
- すぐに条件を満たす人が現れるわけではない
民間の紹介会社は、報酬が比較的高額です。入社した人材の年収の3分の1程度支払うこともあるため、必ず利用前に支払う報酬について確認しておくとよいでしょう。
また紹介会社の場合、条件によってはすぐに人材が見つからないと考えておくと安心です。すぐに採用したい場合には、別の採用媒体と並行しながら利用するとよいでしょう。
ハローワーク
最後に、ハローワークの特徴やメリットなどを紹介します。
特徴
ハローワークの特徴は、以下の2点です。
- 厚生労働省が運営している
- 基本的にどの企業でも登録可能
ハローワークの一番の特徴は、厚生労働省が運営していることです。国が提供しているため、掲載料金もかかりません。
また、基本的にどの企業でも求人を掲載できる点が特徴だといえます。
メリット
ハローワークの特徴は以下の2つです。
- 掲載料金がかからないため、採用コストを抑えられる
- 基本的には申し込んだ地域で求人が掲示されるため、会社のある地域で採用するのに有利
一番のメリットは、掲載料金がかからないこと。そのため、採用の予算が少ない場合に利用するとよいでしょう。
また、会社のある地域で求人が表示される仕組みなので、地域密着型採用にも利用できます。
デメリット・注意点
とはいえ、ハローワークにもデメリットがあります。ここでは2つ紹介します。
- 全国から即戦力を採用したい場合には向かない
- ハローワークは求人数も多く、求人を見つけてもらいにくい可能性も
ハローワークのデメリットは、求人を出せる範囲が狭いことです。そのため、全国から求人を集めるのには向いていません。
また、無料で掲載できることから求人数が多いのもデメリット。求人数が多いため、求職者の目に求人がとまりにくい点に注意が必要です。
求人媒体の選び方を3つ紹介
最後に、求人媒体の選び方を3つ紹介します。
- 採用人数
- 予算
- 募集人材の年齢
採用人数で選ぶ
採用人数が多めの場合には、求人サイトと自社サイトの同時利用がおすすめです。一方、人数が少ない場合には自社サイト、転職エージェントやハローワークを利用するとよいでしょう。
予算で選ぶ
予算に余裕がある場合には、求人サイトと転職エージェントを利用するとよいでしょう。一方、予算に余裕がない場合には、ハローワークや自社サイトの活用がおすすめです。
募集人材の年齢で選ぶ
若年層は転職サイトやエージェントやハローワークを利用するのがおすすめです。それ以外の層は、紙媒体やエージェントやハローワークを利用するとよいでしょう。
人採(ヒトサイ)なら医療施設の採用サイトが簡単に作れる
記事では、求人媒体について紹介しました。求人媒体はさまざまな種類があるため、並行利用するのがおすすめです。
また、記事を読み「まずは自社の採用サイトをつくろう」と考えた方もいるでしょう。デメリットでも触れた通り、採用サイトをつくるのには費用も手間もかかります。
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